津久見市保戸島にある「穂門ノ郷」(ほとのさと)に行ってきました。
島唯一の銘菓を製造・販売している「穂門ノ郷」は、島の空気にすっと溶け込むような、素朴な甘さが魅力のお店です。

小さくて温かな「島のおやつ処」だよ

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保戸島
保戸島へは、津久見港からフェリーで向かいます。

海風を受けながら島が近づいてくると、コンクリートの家々が斜面にぎゅっと集まった景色が見えてきて、まるで立体的な町並みの模型をそのまま海に浮かべたような眺めです。

保戸島は遠洋マグロ漁で栄えた歴史を持ち、今でも漁師町らしい空気が漂っています。
この島は「東洋のナポリ」と呼ばれることもあり、急斜面、細い路地、海を見下ろす家並みが重なって、どこを切り取っても絵になります。
穂門ノ郷 | 外観
フェリー乗り場から徒歩1分。穂門ノ郷は保戸島の集落内にあり、島の散策とセットで訪れやすい位置にあります。

保戸島は、急斜面に住宅が密集する独特の景観で知られ、いわば「島そのものが観光名所」のような場所です。「穂門ノ郷」はその中で “食べる楽しみ” を担う大切な一軒といえます。
穂門ノ郷 | メニュー
かずまき、レモンケーキに加えてドーナツも販売しています。

島の名物というと海の幸が真っ先に浮かびますが、「穂門ノ郷」の甘いおやつは、保戸島の散策にちょうどいい“休符”のような役割。

営業時間が12時までですが、売り切れ次第閉店となります。
穂門ノ郷 | テイクアウト
今回はかずまきとレモンケーキを購入しました。
島歩きは坂と階段が多く、食べ歩きというより、おやつを手に港や高台に向かうのがちょうどいい。
かずまき(180円)
保戸島名物のかずまきは、明治時代に長崎県対馬から伝わった伝統菓子。一時販売が途切れていましたが、地元グループ「穂門ノ郷」のメンバーが復活させました。
かずまきは、ひと口で「これは島のお菓子だな」と思わせる、飾らない魅力がありました。

こしあんとカステラ生地の組合せはどら焼きに似ていて、素朴で甘さ控えめ。やさしい甘みが舌の上に長く残り、じわじわと記憶に染み込むタイプです。

島で長く愛されてきた “暮らしのおやつ” という言葉がしっくりきました。

生地がふわふわでしっとり!
レモンケーキ(180円)
レモンケーキは、見た目以上に落ち着いた甘さが印象的でした。
甘酸っぱさが前に出すぎず、全体としてとても穏やか。マドレーヌ風の生地の表面はレモンチョコでコーティングされていて、パリッとした食感もありつつふんわりと口溶けがとってもよい。

後味はすっと引いていくので、海風のある島で食べると特に相性がいいと感じました。

酸味が少しあって、懐かしい味♪
保戸島を散策
「穂門ノ郷」で甘いものを手に入れたら、そのまま島歩きへ。保戸島は、ただ眺めるだけではもったいない島で、歩くほどに景色が変わり、角を曲がるたびに生活の気配が立ち上がります。
急坂、細道、猫、神社、海、そして家々の重なり。その全部が一枚の絵のようでいて、実はちゃんと人の暮らしが息づいているのが魅力でした。
せど(島の路地)
せど(狭い路地)は、すれ違うたびに体を少し寄せるような細さがあり、島で暮らす人の生活の密度を感じます。

海に向かって下る道、家々の間を縫う道、階段のような坂。一本一本が、島の歴史を静かに語っているようでした。

狭い路地が迷路のように張り巡らされていて、どこを切り取っても画になります。
遠見山
遠見山は標高179メートルの山。登山口から約20分で山頂に到着です。

フラット気味の頂上は雑草に覆われていましたが、コンクリート基礎が点在していて、旧海軍防備衛所跡のようです。
遠見山から見た高甲岩
遠見山の山頂からは高甲岩を見下ろすことができます。

人工物の密集した集落とはまた違う、荒々しくも美しい自然の側面が際立っていました。
記念撮影スポット
保戸の集落を見下ろせる記念撮影スポットは、まさに “保戸島らしさ” を一枚に収めることができる場所。

斜面に重なる家並み、海、路地の線が一望できて、ここでシャッターを切ると島の立体感がそのまま写り込みます。
石鎚山(石鎚神社)
石鎚山と石鎚神社は、島の中の小さな信仰の気配を感じさせる場所です。

鳥居から先はがけ崩れのため、残念ながら立入禁止になっていました。
埋立地の住宅
保戸島では、限られた土地をやりくりしてきた歴史が風景に出ています。埋立地の住宅もその一部で、島が人の暮らしに合わせて少しずつ形を変えてきたことを実感させます。

遠くから見ると整然、近づくと生活感が濃い。そのギャップが面白く、歩くほどに “島は人がつくる景色” なのだと感じました。
島の猫たち
保戸島といえば猫の存在感も大きい。細い路地や日なたでくつろぐ姿は、見ているだけで癒されます。

視線を向けると、さっと逃げる子もいれば、こちらを気にするでもなく堂々としている子もいて、その自由さがまた島らしい。

猫のいる景色は、どこか時間の流れをゆるめます。保戸島ではそれが特に強く、坂と猫はほとんどセットのように感じられました。
坂道
坂道こそ保戸島の真骨頂。平坦な道を探すほうが難しいほどで、上っては振り返り、振り返ってはまた上る、その繰り返しが楽しい。息は上がるのに、不思議と足取りは軽くなる。

生活の隙間を縫うように続く小径の連なりという印象が強く、歩くほどに島の地形と暮らしが見えてきます。
賀茂神社
賀茂神社は、島の歴史と暮らしを静かに見守るような存在でした。

保戸島の守護神として京都の上加茂神社から遷移勧請された神社。

こうした場所が残っているからこそ、保戸島はただの観光地では終わらないのだと思います。
穂門ノ郷 | まとめ
「穂門ノ郷」は、保戸島の景色を味わう前後に立ち寄りたくなる、やさしいおやつの店でした。
かずまきとレモンケーキは、素朴で懐かしいという言葉がぴたりとはまる味わいで、島の空気とよく合います。
保戸島そのものも、坂、猫、神社、展望、海の岩肌まで見どころが多く、歩くたびに新しい表情を見せてくれました。派手な観光ではなく、じわっと記憶に残る旅。
そんな一日を締めくくるおやつとして、「穂門ノ郷」はとても印象的でした。

島という普段とは違う環境で心からリフレッシュ♪

かずまきやレモンケーキは手土産にもぴったりだね
穂門ノ郷 | 店舗情報
| 店名 | 穂門ノ郷(ほとのさと) |
| 住所 | 津久見市保戸島1126 |
| TEL | 0972-87-2831 |
| 営業時間 | 7:30~12:00 ※売り切れ次第閉店 |
| 定休日 | 不定休 |
| イートイン | 不可 |
| 予約 | 電話 |
| 電子決済 | PayPay |



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