国東市安岐町にある『松村万珠堂』に行ってきました。
『松村万珠堂』は、創業以来3代90年にわたって営業している老舗菓子店。
シュークリームやモンブラン、アップルパイといったケーキ類が並ぶショーケースの横に、どら焼きや紅白饅頭、梅を使った銘菓まで並び、洋菓子と和菓子の両方を得意とする “ハイブリッド菓子店” です。

松村万珠堂と言えば「かぼりん」だね!

シュークリームが食べたくて再訪問!
松村万珠堂 | 外観
安岐エリアの生活道路(旧213号線)沿いにありますが、観光で訪れる場合も、大分空港や国東半島のドライブコースからアクセスしやすく、手土産やおやつ調達の拠点として立ち寄りやすい立地にあります。

外観は、昭和から続く町のお菓子屋さんらしい素朴な風情で、気取らない雰囲気がむしろ「通いたくなる安心感」を演出しています。
店先には普通車が数台停められる駐車スペースが確保されていて、店舗前にサッと停めてケーキや和菓子を買いに寄れる気軽さがうれしいポイントです。
松村万珠堂 | 店内
店内に一歩入ると、正面にはケーキの並ぶショーケース、周囲の棚には箱菓子や日持ちする和菓子が並んでいます。

和洋入り交じるラインナップですが、全体はすっきりと整理されていて、地元の常連も観光客も目的の品を選びやすい構成になっています。

松村万珠堂 | メニュー
洋菓子
ショーケースには、ショートケーキやショコラケーキ、モンブランなど、どこか “昭和の洋菓子” を思わせる、懐かしさと安心感のあるラインナップです。

派手なデコレーションではなく、日常のティータイムに寄り添うサイズ感と価格帯で、地元の記念日ケーキの注文にも応えている地域密着型のパティスリーです。

「物産おおいた」にも掲載されているシュークリームは、『松村万珠堂』の看板商品のひとつで、国東みやげとしても紹介されているスイーツです。
しっかり焼き込んだシュー皮に、クリームがたっぷり入りながらも重くなりすぎないバランスで、老若男女問わず人気の定番おやつとして支持されています。
かぼりん
「かぼりん」は、カボスを丸ごと生かした松村万珠堂の代表銘菓です。

大分特産のカボスを皮まで活用し、爽やかな酸味とほろ苦さをお菓子に閉じ込めた一品で、国東らしさを感じる土産菓子として評価されています。
和菓子
和菓子は、最中をはじめ、羊羹やどら焼きど、地域の行事や贈答で活躍するラインナップが用意されています。

日常使いのばら売りと、箱入りの進物用両方に対応しており、法事や祝い事でまとめ買いする地元客も多い老舗ならではの構成です。

紅白饅頭
紅白饅頭は、地元の祝い事や学校行事などで注文されることが多く、ふっくらとした生地とあんこの素直な甘さが好評です。

「昔ながらの紅白饅頭が安心して頼める店」として重宝されており、地域のハレの日を支える存在になっています。
松村万珠堂 | 実食
シュークリームやかぼりんのほか、和菓子も購入しました。

シュークリーム(200円)
50年変わらないレシピで、地元客を中心に多くの人たちに愛されている、昔懐かしいふんわりとした生地のシュークリーム。

たっぷりのカスタードクリームをふんわりとしたシュー生地で包んでいます。

ひと口かじった瞬間に、香ばしいシュー皮の中からクリームがふわっとあふれ出します。
柑橘系の洋酒で香りづけしたクリームは甘さ控えめ。柑橘系の香りとともに卵の風味が柔らかく広がり、気づけばもう一個食べたくなる “危険なおやつ” です。

クリームたっぷりだけど甘すぎず、あっという間に完食♪

食べた側からまた食べたくなる美味しさ!
マロンモンブラン(340円)
マロンモンブランは、派手さこそないものの、一口ごとに栗のやさしい香りがふんわり広がる、クラシックスタイルの一品です。

渋皮が入った栗ペーストを使用しており、栗の風味が豊かです。

アップルパイ(300円)
アップルパイは、表面がほどよくキャラメリゼされ、フォークを入れるとパイ層がサクサクと小気味よく崩れます。

中のリンゴは煮崩れしすぎず、シャキッとした食感を少し残した炊き上がりで、優しい酸味とバターの香りが重なり、コーヒーよりも紅茶が恋しくなる味わいでした。
ショコラーデン(310円)
ショコラーデンは、名前のとおりチョコレートを主役にしたケーキで、見た目はシンプルながら “チョコ好きのツボ” をしっかり押さえた構成です。

ふんわり軽いチョコスポンジに、生クリームが重なり、甘さとほろ苦さのバランスが絶妙で、最後まで飽きずに食べ進められます。
かぼりん・ミニ(300円)
かぼりんは大きさの違いによって、通常サイズ(400円)・ミニサイズ(300円)・ミニミニサイズ(250円)の3種類があります。

かぼりんは、かぼすの爽やかな香りと風味をギュッと閉じ込めた小さな柑橘スイーツで、封を開けた瞬間からかぼすの香りがふわりと立ちのぼります。

大分県産かぼすを何度も蜜漬けにして柔らかい皮に煮上げ、甘さ控えめな羊羹を流し合わせています。

口に含むと、最初にかぼすの爽やかな酸味が弾け、その後からじんわりと甘みが追いかけてきて、かぼすピールのほろ苦さが味全体をキュッと引き締めてくれます。


大分県産かぼすを皮まで丸ごと味わえる大分らしい和菓子!

お土産に買ったら喜ばれそう♡
安岐の梅(140円)
安岐町の賢人(哲学者)三浦梅園にちなんだ銘菓「安岐の梅」

自家製の梅肉をふんだんに入れた白あんを、見た目もかわいい梅の形をした最中で包んでいます。

白あんのまろやかな甘さの中に、梅干し由来の酸味と香りがアクセントとして潜んでいて、甘酸っぱい余韻を残します。

みかん娘(140円)
「みかん娘」は、国東半島の特産品であるみかんの風味を白あんに練り込んだ最中。

その名のとおり、みかんの甘酸っぱさを前面に出した和菓子で、ころんと丸いフォルムが愛らしい一品です。

あんは、白あんに自家製のみかん風味のジャムと自家製のピューレを入れて、甘さ控えめに仕上げています。

みかんの爽やかな香りとあんの甘みが交互に現れ、柑橘の果汁感をイメージさせるジューシーな後味が、思わずもう一口を誘います。
くにさきロケット(栗入り)(160円)
大分空港が宇宙港に指定されたことをきっかけに生まれたあずき最中「くにさきロケット」

ネーミングだけでなく、形やパッケージにも“ロケット”の遊び心が感じられる一品です。

食べると、中の餡と生地のバランスが軽やかで、子どもから大人まで楽しめる、お土産向きの“ストーリー性のあるおやつ”として記憶に残ります。

どらやき(栗入り)(180円)
どらやきは、表面にこんがりと焼き色がついたふんわり生地に、しっとりと炊き上げた餡がたっぷり挟まれた、王道ど真ん中のスタイルです。


この時期は栗入りどら焼きだよ♪

ひと口食べると、生地の香ばしさと餡の優しい甘さが同時に広がり、飽きのこない “毎日食べられる系どらやき” です。

松村万珠堂 | まとめ
『松村万珠堂』は、シュークリームやモンブラン、アップルパイといった洋菓子の定番とかぼりんや安岐の梅など土地の名を冠した和菓子が同居する、国東らしさあふれるお菓子の発信基地です。
日常のおやつから、手土産、祝い事の紅白饅頭まで一手に引き受けるラインナップは、地域の“甘い記憶”を支えてきた老舗ならではの懐の深さを感じさせてくれます。

かぼりんもシュークリームをここでしか食べられない絶品スイーツ!

シュークリームをまた食べたいな♪
松村万珠堂 | 店舗情報
| 店名 | 松村万珠堂 |
| 住所 | 国東市安岐町塩屋107-9 |
| TEL | 0978-67-0329 |
| 営業時間 | 8:30〜17:30 |
| 定休日 | 日曜 |
| イートイン | 不可 |
| 予約 | 電話 |
| 電子決済 | 不可 |
| 駐車場 | 3台 |
※営業時間・定休日は変動する場合があるため、訪問前に電話などで最新情報を確認することをおすすめします。
周辺スポット | 旧千燈寺跡
旧千燈寺跡(国東市国見町)は不動山の中腹にあり、現在は六郷満山ふれあい森林公園として整備されています。

紅葉の名所としても有名だね

「旧千燈寺跡入口駐車場」から仁王像まで数分でたどり着けるけど、駐車場までの道路が狭いので車で訪れる際は気をつけてね

伽藍跡には、一対の半肉彫りの仁王像がひっそりと佇んでいて、来る者を迎えてくれます。

石畳を進むと奥の院、仁聞菩薩の入寂(最後)の地、五輪塔群、五辻不動尊まで歩いて散策できるコースとなっており、古代のロマンを垣間見ることができます。

紅葉の見頃にはちょっと早かったけど、まだ残る緑と朱のグラデーションが美しい♪

歴史ロマンを感じる場所だったね




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