べっぷ地獄めぐり「鬼石坊主地獄」｜ “地獄蒸し”の真髄――灰色の熱泥が誘う別府の異世界グルメ体験

別府市鉄輪にある『鬼石坊主地獄』に行ってきました。

まるで地球の鼓動を間近で感じるような不思議な景観が広がる『鬼石坊主地獄』。ここは、灰色の熱泥が絶え間なくボコボコと湧き上がり、その様子が坊主頭のように見えることから名付けられました。

733年の「豊後風土記」にも記された歴史ある地獄で、明治時代には「新坊主地獄」として観光名所となり、現在でも国内はもとより海外からも多くの見物客を招く一大観光地です。

鬼石坊主地獄

『鬼石坊主地獄』は「海地獄」のすぐ隣にあります。大分自動車道・別府ICから車で約5分、JR別府駅からは亀の井バス（路線バス）で約20分、予約が必要ですが定期観光バスもあってアクセスも抜群です。

『鬼石坊主地獄』の入場料は、大人500円。

5ヵ所以上の地獄を見学する場合は、7ヵ所の地獄の入場券がセットになった「別府地獄めぐり共通券(2,400円)」がお得です。

鬼石坊主地獄の最大の見どころは、約99度の高温泥が大小の球状になって沸騰し続ける独特の景観。まるで地中から巨大な鍋が煮えたぎっているかのような迫力で、思わず見入ってしまいます。この泥の動きは一瞬たりとも同じ形を保たず、自然のアートを鑑賞するような感覚に。

「鬼の高鼾（たかいびき）」と呼ばれる間欠泉もあり、100度の蒸気が鬼のいびきのような音を立てて噴き上げる様子は圧巻です。

円形デザインが特徴の足湯も併設されており、散策の合間にゆったりと疲れを癒やすことができます。

一休み こびり

鬼石坊主地獄を歩き回った後は、敷地外にある休憩所「こびり」でひと息つくのがおすすめ。ここは、地元の方言で「おやつ」や「軽食」を意味する名前の通り、気軽に立ち寄れる癒しのスポットです。

メニュー

「こびり」では、地獄の蒸気を活かした “地獄蒸し” グルメが大人気！

鬼石名物の「地獄蒸しプリン」や「温泉ゆでたまご」以外にも、「冠地どりまん」や「地獄蒸し小籠包」など幅広い世代に人気の ”地獄蒸し” グルメが揃っています。

地獄蒸し釜

「こびり」のイートインスペースでは、地獄の湯けむりを眺めながら食事を楽しめます。蒸気が立ち上る地獄蒸し釜の様子を間近で見られるのも、ここならではの醍醐味。

“地獄蒸し”ヘルシーセット（600円）

今回いただいたのは、“地獄蒸し”ヘルシーセット。温泉の蒸気でじっくり火を通すこと約10分で完成です。

蒸し器の蓋を開けた瞬間、ふわりと立ち上る温泉の香りが食欲をそそります。

温泉地ならではの “地獄蒸し” は、余分な油を使わず、素材本来の味を楽しめるヘルシーさも魅力です。

“地獄蒸し” では、食材が温泉の蒸気で蒸されるため、食材本来の風味や甘みが引き立ちます。シュウマイの場合、肉や野菜の自然な旨味が凝縮され、シンプルながらも深い味わいを楽しむことができます。

鬼石坊主地獄 ｜ まとめ

『鬼石坊主地獄』は、ただの観光スポットにとどまらず、温泉の力を五感で体験できる場所。地獄の景観に圧倒され、足湯で癒され、そして “地獄蒸し” グルメで心もお腹も満たされる――ここでしか味わえない非日常のひとときを、ぜひ体験してみてください。

鬼石坊主地獄 ｜ 施設情報

店名	鬼石坊主地獄
住所	別府市鉄輪559-1
TEL	0977-27-6655
営業時間	8:00～17:00
定休日	年中無休
入場料	500円 ※別府地獄めぐり共通券：大人2,400円
イートイン	テラス席あり
電子決済	クレジットカード等
駐車場	約40台
Webサイト	oniishi.com/oniishi-bouzu-jigoku