大分市南鶴崎にある「洋菓子の店 ムサシヤ」に行ってきました。
昭和13年(1938年)創業の老舗洋菓子店「ムサシヤ」は、昔ながらのケーキ文化を今に伝える存在。洋菓子店で80年以上続くお店は県内でも珍しいそうです。
バタークリームを使ったケーキを中心に、懐かしの黄色いモンブランや季節のロールケーキ、そして夏期限定のかき氷まで揃い、世代をまたいで愛され続けています。

連日の猛暑に耐えきれず、夏限定で登場するかき氷を食べてきたよ

前回の訪問レポートはこちらから♪
ムサシヤ | 外観
交通量が多い国道197号線沿い、商店街の呼吸がまだしっかり残る一角にお店はあります。

駐車場は店舗の裏側にあり、そこからフェンス沿いの細い通路を通って店内に入ります。

ムサシヤ | 店内
老舗洋菓子店と言っても、店内はとってもかわいいケーキや焼き菓子がたくさん♪

イートインも可能で、店内でそのまま味わえるのがうれしいところ。
洋菓子店でありながら、どこか喫茶店のような居心地もあり、甘いものを前に気持ちがゆっくりほどけていきます。
ムサシヤ | 販売商品
「ムサシヤ」の魅力は、昔懐かしい定番と、今の気分にも合う軽やかなお菓子が同居しているところ。

「ムサシヤ」の歴史は、ケーキ屋として始まったわけではありません。昭和13年、初代にあたる祖父がパン屋としてこの地に店を開いたのが出発点。

二代目にあたる父親が店を引き継いだとき、パンに加えて和菓子やケーキの製造を始めました。これが「ムサシヤ」が洋菓子店へと歩みを進める最初の一歩となります。
バターケーキを使ったケーキ
「ムサシヤ」の中心にあるのは、やはりバタークリームのケーキです。

当時は冷蔵ショーケースが普及しておらず、生クリームを扱うのは技術的に難しかった。だからこそ、保存性が高く風味も豊かなバタークリームが選ばれた——という背景が、後の看板メニュー誕生につながっていきます。

三代目は、祖父と父から受け継いだ味を守りながら、少しずつ現代の舌にも寄り添うよう工夫を重ねています。

バターの品質が時代とともに向上したことに合わせ、レシピも微調整を続けてきた。変わらないものを守る。同時に、少しずつ変えていく。その二つを両立させているのが、「ムサシヤ」の継承の核です。

ロールケーキ
ロールケーキは、プレーンタイプの「ふんわり絹ロール」のほか、季節限定で登場するロールケーキも要チェックです。

6月は「マンゴーロール」でしたが、7月からは「桃ロール」が入れ替わりで登場しています。
黄色いモンブラン
黄色いモンブランは、見た目のレトロ感がまず楽しい一品。

近年は茶色い栗クリームのモンブランが主流ですが、黄色いモンブランには昭和の洋菓子らしい親しみがあり、どこか懐かしい記憶を呼び起こします。
レモンケーキ
レモンケーキは、“日常に寄り添う名脇役” といった印象。
レモン型をしたスポンジにホワイトチョコレートがコーティングされています。

甘さの中にレモンの風味が際立ち、紅茶と合わせたくなる素朴な美味しさがあります。
つるさきマドレーヌ
つるさきマドレーヌ(200円)、鶴崎踊(300円)、二十三夜祭(200円)——これらの商品名を見ると、「ムサシヤ」が鶴崎の地域文化を商品に取り込んでいることがわかります。

箱入りの焼き菓子詰合せは、旅先のお土産にも向いています。

焼き菓子
焼き菓子は、手土産の頼もしさを支える柱。アーモンドクッキーやカステラなど、日持ちしやすい商品も含めて、幅広い用途に応えてくれます。

甘いもの好きなら、ショーケースだけでなく棚のほうもじっくり見たくなるはずです。

手作りシロップで食べるかんなで削るかき氷
夏の「ムサシヤ」で見逃せないのが、かんなで削るかき氷です。6月頃から9月頃までの季節限定で、いちご、ブルーベリー、抹茶、みぞれなどの手作りシロップが楽しめます。

特注の巨大なかんなで削るため、一般的な “ふわふわ” とは違う、少し粗めでガリッとした氷の食感が個性的です。
ムサシヤ | 実食レポ
今回は「かき氷」のほか、お店の看板商品「昭和レトロ」と「黄色いモンブラン」を店内でいただきました。

昭和レトロ(520円)
昭和レトロは、ひと口で懐かしさのスイッチが入るケーキです。
バタークリームは、バターと生クリームを合わせたもの。見た目は生クリームのようですが、ひと口食べるとまったりとした食感で、バターの風味がはっきりと立ち上がります。

デコレーションのバラは、シェフが一つひとつ手で絞って作っています。

バタークリームは、かつて生クリームの普及とともに「古い」「重い」と敬遠された時期がありましたが、東京などの都市部で「昭和のクリーム」として再発見され、リバイバルのブームが訪れています。

ムサシヤといえばバタークリームのケーキだね

県外から「昭和レトロ」の味を求めて訪れる人もいるんだって!
黄色いモンブラン(630円)
黄色いモンブランは、見た目からしてやさしい。栗の渋みを前面に出すタイプではなく、卵やミルクの丸みを感じる、古きよきモンブランの顔立ちです。

ひと口目はふわっと軽く、あとからじんわり甘さが追いかけてきます。


昔懐かしの黄色いクリームが美しいモンブラン!
抹茶かき氷(550円)
特注の巨大かんなで氷を削る瞬間は、動画でも写真でも映えます。

抹茶かき氷は、見た目以上に表情豊かな一杯です。かんなで削った氷は、ふわふわというより少し粒立ちがあり、口に入れるたびにシャリッ、ガリッとした軽快な音が走ります。

手作りシロップならではの素朴さがあり、甘さだけで押さず、抹茶の香りがきちんと残るのも好印象。


今年もかき氷で冷え冷えに♪

昔ながらのガリガリかき氷もいいね♪
ムサシヤ | まとめ
「ムサシヤ」は、単なるケーキ屋さんではありません。昭和の洋菓子文化を今に伝える小さな資料館のようでありながら、ちゃんと「今おいしい」を届けてくれる場所です。
バタークリームのケーキに胸が高鳴る人、黄色いモンブランに懐かしさを覚える人、夏のかき氷を目当てに通いたくなる人、それぞれの楽しみ方が成立します。
老舗の重みはあるのに、気取らない。そんなバランスが心地よく、何度でも足を運びたくなる一軒です。
ムサシヤ | 店舗情報
| 店名 | 洋菓子の店 ムサシヤ |
| 住所 | 大分市南鶴崎3丁目1-4 |
| TEL | 097-527-2308 |
| 営業時間 | 10:00〜19:30 |
| 定休日 | 月曜 |
| 席数 | 2〜3台程度 |
| 予約 | 電話 |
| 電子決済 | 不可 |
| 駐車場 | 3台 |
| @musashiya2308 | |
| 洋菓子の店 ムサシヤ |


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